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慢性閉塞性肺疾患(COPD)の検査・治療

慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは

慢性閉塞性肺疾患(以下COPD)はタバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入することによって発症する肺の病気です。肺や気管支が慢性的に炎症を起こし、呼吸困難や慢性の咳(せき)・痰(たん)が徐々に進行します。進行すると安静にしていても息切れが起こるようになります。

COPDの原因の約90%はタバコです。タバコを吸っている人の5人に1人がCOPDにかかっていると考えられています。中高年に発症し、高齢者ほど多くなります。

WHOの統計では、現在世界の死因第4位となっておりますが、患者数・死亡数ともに増加し、今後第3位になると予想されております。

日本の患者数は2004年の統計では約530万人存在すると考えられていますが、治療を受けている患者数は約22万人しかいません。

2013年に国民の健康の増進に関する国の政策として、「健康日本21」が定められました。主要な生活習慣病の発症予防と重症化予防としてCOPDの認知度の上昇が目標に挙げられました。2011年ではCOPDの認知度は25%しかなく、他の生活習慣病(高血圧症、糖尿病、脂質異常症)と比較して低いことが確認されました。

COPDの症状

初期の段階では無症状か、咳や痰などが見られるのみです。

病気が進行すると、徐々に動いた時の息切れを感じるようになります。また、咳や痰も続くようになります。

重症になると、息切れが持続するようになり、日常生活に支障をきたすようになります。症状は進行性で、年単位でゆっくり進行していきます。 

COPDの診断

COPDの診断のためには、まずはCOPDを疑うことが大切です。

COPDチェックリスト

1.長期間の喫煙歴がある(特に40歳以上)

2.咳、痰が続く

3.階段や坂道の登りで息が切れる

4.風邪をひきやすく、回復に時間がかかる

5.心疾患(狭心症など)、高血圧症、糖尿病、脂質異常症、骨粗鬆症で治療を受けている

これらの項目が当てはまる場合はCOPDの可能性があります。

COPDの診断には症状や身体所見に加えて、呼吸機能検査(スパイロメトリー)、胸部X線・CT検査などを行います。

呼吸機能検査では、1秒量(最初の1秒間で吐き出せる息の量)と努力肺活量(思い切り息を吸ってから強く吐いた時の息の量)を測定します。1秒量/努力肺活量が70%未満であればCOPDの診断となります。

胸部X線・CT検査では、肺気腫の状態や気道の状態を確認します。

 COPDの治療

COPDの治療で大事なことは、まずは禁煙です。タバコをやめることで進行を緩めることができます。どうしても禁煙できない方は禁煙外来をお勧めします。当院で禁煙外来を実施しておりますのでご相談ください。

COPDの薬による治療としては、息切れを感じるようになってきたら気管支拡張薬(抗コリン薬、β刺激薬)の吸入を行います。症状の進行に併せて種々の薬(気管支拡張薬、去痰薬)を併用していきます。

薬以外の治療としては、日常生活を行うための活動量を維持することが大事です。1日の平均歩数などを確認していきます。運動や栄養管理について支援していきます。

また、肺炎球菌ワクチンやインフルエンザワクチンで感染症の予防をすることも重要です。

息切れが進行して重症になった場合は、在宅酸素療法が必要となります。

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