メニュー

タバコの病気について

タバコに含まれる危険物質

タバコの煙には約5300種類以上の化学物質が含まれ、有害物質は200種類以上、発がん性物質は70種類以上にのぼります。有害物質としては、ニコチン、タール、一酸化炭素がよく知られていますが、その他に発がん性の強いニトロソアミン類やダイオキシン類、カドミウムなどの金属、ホルムアルデヒド、PM2.5などが含まれています。

タバコの依存性

タバコの煙に含まれるニコチンは依存性が強い物質で、アルコール・カフェインなどの嗜好品や、ヘロイン・コカインなどの麻薬と同等かそれ以上と言われています。タバコがなかなかやめられないのは、このニコチンの依存性が強いからです。

タバコの依存性は主に下記の3つが原因です。

習慣性依存

習慣性依存は、タバコが生活の一部になってしまいやめられない状態です。家庭(朝の一服、食後の一服)や職場(同僚と休憩しながら一服)、プライベート(友人とお酒を飲みながら一服)などで喫煙環境が作られてしまっていることが原因です。

体の依存

体の依存は、ニコチンが体の中からなくなってしまい、イライラや不安感などの離脱症状が出てしまう状態です。離脱症状を解消するためにタバコを吸ってしまうため、タバコがやめられなくなってしまいます。

心の依存

心の依存は、タバコに対する考え方のゆがみです。タバコの害を小さく考えたり、タバコはストレス発散に良いと考えてしまうくせがついてしまうことです。

 

タバコによる病気

タバコの煙を吸い込むことで様々な病気が起こりやすくなります。主に、悪性腫瘍(がん)、心臓・脳・肺などの諸臓器の病気、生活習慣病(高血圧)、うつ病、骨粗鬆症などがあります。また、美容や認知症などにも影響を及ぼします。タバコを吸わない人でも受動喫煙(タバコの煙が混ざった空気を吸わされること)によって病気になることがあります。

タバコと寿命

日本人はタバコを吸うことで寿命が男性で約8年、女性で約10年短くなってしまいます。禁煙することで余命が延びると言われおり、禁煙年齢が若いほど余命を伸ばす効果が高くなります。

タバコと悪性腫瘍(がん)

タバコの煙に含まれる発がん性物質は70種類以上あり、主に食道がん、肺がん、胃がん、膵がん、子宮頸がんの危険性が高いとされています。また、大腸がんや乳がんの可能性があると報告されています。

特に、肺がんに関しては、日本人のがん部位別死亡率の第1位になっております。タバコにより肺がんの危険性は約4倍に高まります。しかし、禁煙により肺がん発生の危険性は低下します。

タバコと心臓・脳血管の病気

タバコの煙に含まれるニコチンや一酸化炭素の影響で、心臓や脳の血管が収縮し、血圧の上昇や脈拍の増加をもたらし、動脈硬化に至ります。その結果、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)や脳卒中(脳梗塞、くも膜下出血)、大動脈瘤など心臓や脳血管の病気になる危険性が高くなります。タバコを吸うと、心筋梗塞の危険性は男性が約4倍、女性は約3倍高くなります。また、脳卒中に関しては脳梗塞は約2倍、くも膜下出血は約3倍の危険性があります。

タバコと肺の病気

タバコによる肺の病気の代表は肺がんと慢性閉塞性肺疾患(COPD)です。COPDは徐々に生じる息切れや慢性の咳、痰を特徴としており、喫煙者の15~20%に発症するといわれております。

受動喫煙による病気

タバコの煙には、タバコを吸う人がフィルターを通して直接吸う「主流煙」と、火のついたタバコの先から出る煙の「副流煙」があります。副流煙は主流煙より多くの有害物質を含んでいます。この副流煙をタバコを吸わない人が吸いこんでしまうことを受動喫煙と言います。

受動喫煙は心筋梗塞や脳卒中、悪性腫瘍(がん)、COPDなどの呼吸器の病気の危険性が高まります。また、妊婦や子供にも悪影響を及ぼします。受動喫煙の治療は環境の改善が必要です。

 

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME